水の中に生の米と炊いた米を入れ数日間放置し乳酸菌を呼び寄せます。
乳酸菌が増え酸性になり、独特な臭いも発します。これがそやし水です。
そやし水から生米を取り出して蒸し、麹と一緒にそやし水に戻し発酵させたものが菩提酛です。
とてもとても簡単にいうとこのような工程になりますが、実際は目に見えない微生物たちが非常に多く関与してできる、とても複雑な製法です。

分析機器や顕微鏡などない室町時代に、このような製法をおこなっていたと思うととてもロマンがありますよね。

味わいはとても濃厚。オリがあり色も濃くなっております。
冷酒、常温では味が引き締まり飲み口が良くなります。
本領発揮はお燗。50℃くらいのお燗が最高です。
あわせる料理は濃い味付けのものがおすすめです。

■蔵元：群馬　土田酒造

■精米歩合：群馬県産飯米90%

■仕込み水：武尊連峰伏流水（関東名水百選）

■麹歩合：35.1％

■種麹：焼酎用黄麹

■酒母製法：菩提酛

■酵母：無添加（蔵付き酵母）

■アルコール度数：16％（原酒）

■グルコース：3.1

■日本酒度：−9

■酸度：3.2

■アミノ酸：2.9

■火入れ：１回